NURO光 for マンション開通まで(4)~開通後/二重ルーター・回線速度~
開通後
前回までのあらすじ
胡散臭い代理店を回避して申込。早めの工事日を確保できたと思ったら、工事完了せず。QR班による再工事で無事開通。光コンセントとONUが設置される。
タイトル的に「開通まで」としていたので、前回の記事で一区切りでも良かったのですが、一応開通後の機器設定(二重ルーターとなってしまうのでDMZの設定)や回線速度の話も書いておきたいと思います。
ONUの当たり?ハズレ?
ONUはSGP200Wでした。ONUの機種はユーザー側で選択できないため「当たり」「ハズレ」などという言葉が飛び交っているようです。
SGP200Wは最新ではないものの、比較的新しいONUだと思われます。一旦これでいいんじゃないですかね。
逆にSGP200Wを交換してもらったという話もちょこちょこみかけるので「ハズレ」なんですかね?言われてみれば、ゲームなどをしていてたまに瞬断されるので、このSPG200Wのせいなのかもしれませんが、しばらく様子をみます。
気になって「当たり」だの「ハズレ」だの書いているものをいくつか見てみたのですが、単純に無線LANの規格だけで比べていて「そういう話なの?」って思ってしまいました。そりゃまぁ今時 Wi-Fi 5 (IEEE 802.11ac)にすら対応していないものは確かにハズレでしょう。
あと「回線が最高 2Gbps でも ONU は 1Gbps までしか対応していない」というのを見かけて。「確かに」と思いました。SGP200Wの有線LANポートもギガビットイーサ(1Gbps)までですね。Wi-Fi 6 ならもう少し最高速度は上がりますが、2Gbpsには届きませんし、無線なので常に最高速度が出ることはないでしょうね。ただ、個人ユーザーで1Gbps以上の速度に対応できる環境を整えている人はまだ少ないと思うので、そういう環境が一般的になってから考えればいいですね。
難しいことは考えずに、自分の環境でまともに使えないならサポートに連絡してONU交換。でいいんじゃないでしょうか。
それはそれとして、ユーザーがONUを選べないのだから、どのONUが来ても安定して接続できるべきだと思うのですが、そこのところはどうお考えなのでしょうかNURO光さん?
ONUと無線LANルーターとの兼ね合い
自分はSGP200WのWi-Fi機能(無線LAN)はオフにして使用することにしたので、Wi-Fiに関する評価はしていません。せっかく、SGP200WにもWi-Fi機能があるので、それを使った方がわかりやすいとは思います。
しかし、すでにWi-Fi6(IEEE 802.11ax)にも対応している、ZenWiFi AX(XT8)でメッシュWi-Fiを構築してしまっており、そちらが安定していて快適なので、引き続き利用することにしました。
ぶら下がっている機器の数があまりにも多いので、再設定が面倒だったというのも理由の一つになっています。ONUのWi-Fi機能を使用する場合は、すべての機器のWi-Fi再設定を行う必要がありますが、それをしなくて済みます。
二重ルーター(多段NAT)状態をどうするのか/DMZの設定
auひかりを利用していた時も、HGWのWi-Fi機能ではなく、先ほどのメッシュWi-Fiを利用していたので、いわゆる二重ルーター(多段NAT)状態になっていました。
それでも、特に何か問題が発生することはなかったので、今回も二重ルーター状態で使用するべく設定を行います。
ただ、調べてみると、単純に二重ルーターとするのではなく、ONU側でDMZを設定することにより、すべての通信を素通りさせてWi-Fiルーターに流す方法があるとのことで。なるほどなと思いました。
ONUのルーター機能を全く使用しない前提ですね。特に「Wi-Fiルーター側の機能を使いたいのにONUのルーター機能が邪魔だ」といったことを回避するためにこういう手段が取られるようです。
ONU側の設定
ONU側の設定は大きく二つ。
知識のある人なら「ポートマッピング設定」を使えばいいのでは?とも思ったのですのDMZの設定画面に
このページではDMZパラメータの設定ができます。 DMZデバイスは信頼できない外部からの接続がデバイスに確立されるのを制限します。 これは安全なシステムと安全ではないシステム間のバッファとなります。 WANポートがポートマッピングテーブルに登録されていない場合、WAN接続からのアプリケーション要求はDMZデバイスに転送されます。
DMZ設定だけを行っておけば、すべての通信をWi-Fiルーターに転送するという目的が果たされるのですね。なるほど。というかそりゃそうか。
DMZの本来の使い方とは違う気もしなくもないですが、私も自力でポート開放などしたことがなくて、その辺りそこまで詳しくないのでこれで良いでしょう。
DHCPスタティックIP設定
「LAN」→「DHCPスタティックIP設定」→「新規作成」ボタンをクリック
接続するWi-FiルーターのMACアドレスと、割り当てIPアドレスを入力します。
Wi-FiルーターのMACアドレスをどうやって調べたのか忘れてしまいましたが、もしわからなければ大体ルーター本体のどこかに書かれているはずなので、探してみてください。
割り当てるIPアドレスについては任意のアドレスを指定してください。
最後に「適用」ボタンをクリックします。
デフォルトだとONUのLANホストIPアドレスが 192.168.1.1 となっているはずなので
192.168.1.xxx (xxx = 2~254の任意の値) みたいな感じで指定してください。
「DHCPサーバ設定」での割り当てIPアドレスの範囲内にするか範囲外にするかという話もありますが、どちらでも問題なく稼働すると思います。
個人的には「範囲内」で良いと思っています。これはDHCPのIPアドレスの「予約」機能なので割り当てアドレスの範囲内であっても、予約したIPアドレスは他の機器に割り当てられることはありません。
例:割り当て開始「192.168.1.2」、終了「192.168,1,100」の場合 範囲内にするのであれば、2~100の任意の値にする。
DMZ設定
「転送ツール」→「DMZ設定」→「新規作成」ボタンをクリック
WAN名は恐らく一つしかないはずなので、それを選択。
ホストアドレスについては、選択のプルダウンメニューをクリックすると先ほどの(Wi-Fiルーターの)MACアドレスが表示されるので、それを選択すると自動的にIPアドレスも入力されます。
最後に「適用」ボタンをクリックして終了です。
ONU側の設定はこれで終わりです。
Wi-Fiルーターの設定
続けて、Wi-Fiルーターの設定ですが。こればかりは機種ごとにいろいろあると思うので具体的には書きづらいのです。
基本的にWAN側のIPアドレス設定が「(DHCPによる)自動取得」になっていれば、特に追加で設定することはありません。
こだわる方はDNSを Google Public DNS などに変更したりするようですが、自分は一旦何もしていません。
※後日 DNS 設定を変更しました(後述します)
一応、Wi-Fiルーターのファイアウォール機能はオンにしています。
あとは念のため、ONUとWi-Fiルーターを再起動して、Wi-Fiルーターに対してONUで指定したIPアドレスが割り当てられているかと、問題なくインターネットに接続できているかを確認して終了です。
回線速度について
さて、気になる回線速度ですが。今までが光回線とはいえ、マンション内配線がVDSLだったため、50~80Mbps程度で頭打ちになっていました。それでも致命的に何か困っていたということはありませんでした。
グダグダ言っていても仕方ないので、ONUの設定も終わったことだし、試しに測ってみます。
どこで測ろうか迷いましたが、googleの検索画面から直接測定ができるので そこで測ってみました。
メッシュWi-Fi経由になります。
メッシュWi-Fiを経由していますし、違う機器も同時に接続されていることもあって、思ったよりも速度は速くないなという印象です。とはいえ、メッシュWi-Fiは速度よりも安定性を重視して導入しているので、速度面で不利になるのは仕方ありません。
次は試しにONUのLANポートに有線で直接接続をして測ってみます。
さすがに速度がアップしました。
最大2Gbpsという謳い文句の割にはギガビットイーサネットの上限である1Gbpsにすら届かないの?と思ってはしまいますが、これまでの環境と比べれば数値面での速度はかなり向上しています。
ただ、測定するサイトによって結果が全然異なることもあります。そして、スピードテストの結果と体感速度はまた違うので、あくまで参考程度です。せっかく測ったので載せてみましたという感じです。
自分はシビアに回線品質を問われるようなゲームをしていないこともあり、散々言われているパケロス問題なども実感していません。
あまりにパケロスパケロス言われるので自分の環境で測定してみたら、夜間でもある程度低い値に収まっているので「自分の環境では」パケロス問題は発生していない。と言えると思います。現状、何かに支障をきたしているレベルではないものの、計測を始めてからパケロス率が日に日に悪化しているので不安ではあります。
ただ、SNSなどでここまで回線品質について言われ続けているのに、何の対応もせず、アナウンスなども出さないというNURO光の姿勢には今後長く使っていく上で非常に不安を感じます。
特定の日だけ混雑するというのなら、povo 2.0 の SIM +ホームルーターで一時的に回避することはできますが、恒常的に問題が発生するとどうしようもないんですよね。
試しに Google Public DNS に変更してみた
どうも最近のNURO光の動きが信用できないため、少しでも事前に対策をすべくルーターの設定を変更して Google Public DNS にしてみました。
ZwnWiFi AX(XT8)にはいくつかDNSのプリセットが用意されているので、その中にあれば DNS のIPアドレス(8.8.8.8 など)を手動入力する必要はありません。Google Public DNS はプリセットで用意されていたのでそれを選択して適用するだけでした。
少し調べてみると、Google Public DNS に変更したからと言って必ずしも体感速度が向上するという訳でもなさそうです。変更したことにより余計な通信が発生する可能性も高いです。なので、NURO光(So-net?)のDNSを信用して使い続けるかどうか?という話になりそうです。
twitter などでは「Cloudflare(1.1.1.1)」に変更して状況が改善したという話も少し見かけるので、何もしないよりはマシなのかもしれません。
自分は今のところ極端な速度低下には悩まされているわけではないため、目立った効果は実感できていません。しかし、パケロス率は下がったような気がします。
ただし、これはこちらの宅内(ルーター)側の問題が改善されただけという可能性もあり、これだけでは「Google Public DNS を使用したことによりパケロスが改善した」とは断言できません。
混雑時間帯になると結局パケロス率が上がるので気休め程度なのかもしれません。
本格的にパケロスが酷くなったら、有料でもいいからVPNサービスなどを使用してみることも検討することにします。
個人ユーザーが使用するようなVPNサービスの場合、逆に速度が低下する可能性の方が高いのですが「NURO光が帯域制限を行っている」と考える方はVPNサービスの利用で回避しようとしているようです。(個人的には帯域制限ではなく単なる回線混雑による輻輳であると考えています)
とあるところで話題になった EXITLAG はゲームに特化したサービスのようなので、パケロスに悩まされてゲームのプレイに支障が出ている場合に効果があるかもしれません。
今のことろは満足しているが
この記事の初出時はまだ開通してからそこまで期間が経っていませんが、今のところ大きな回線トラブルもなく。満足しています。
人気ゲームの大型アップデートがあると、回線速度がかなり落ちるという噂をよく聞きます。公式アカウントからもアナウンスがあったりするようです。
事実 twitter を見てみると怨嗟の声であふれかえるので毎度構えるのですが、自分の環境では目立った速度低下などの状況には遭遇していません。
もしかすると自分のマンションというか自分の居住地域ではまだ契約者が少ないので回線容量に余裕がある、とかなのかもしれません。パケロス問題はVPNの使用で回避できるという噂もあるのでまた違う原因なのかもしれません。
twitterでの書き込みを見ると、以前発生していたフレッツ(NTT)の夜間速度低下の構造と似たようなものではないかとも推測しています。それに嫌気がさしてauひかりに乗り換えたのにまた同じことにおびえながら回線を使用しないといけないのかと。
ユーザーはこのようなトラブル発生時の回線事業者の対応についてはかなり厳しい目で見ます。繰り返しになりますが、そのトラブルに対する対応を全く行っていない上に、アナウンスすら出さないのは不安しかありません。
公式な発表が全くない状態で、サポートデスクには多数の苦情が来ているはずで、サポート担当の方はさぞ大変だろうなと同情します。しかし、ユーザーとしてはどんなに問題が発生しようが「ベストエフォートなので」とだけ言われ、毎月変わらない月額料金の支払いが発生します。NURO光・ソニーネットワークコミュニケーションズには適切な対応と情報開示を求めます。
短期解約すると、工事費残債の支払いが発生したり、3年縛り契約なので解約時に違約金とられるんだろうなとか、料金面での不安はありますが。今から解約のことを考えても仕方ないので、考えないことにします。
※違約金については現在はかなり減額されていますが、既存ユーザーのほとんどは未だに高額の違約金が発生する状況です。
宣伝したいのか、批判したいのか、よくわからない記事になってしまいましたが、自分のところでトラブルが発生しないといいなと祈りながら、しばらく使ってみたいと思います。
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