かんちでんち

気になったモノ・コトをぼちぼちと。元々観劇記録メインだったものの、昔と比べると観劇回数が圧倒的に減っているので、その他雑文の方が多いのです。

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QNAP TS-230 の設定(その2)

TS-230に買い替えました

気まぐれでNASを Synology の DS216J から QNAP の TS-230 に買い替えてしまいました。

第一印象のような話は前回の記事にも書いています。

kance.hatenablog.com

この記事では再び初期設定の話から書きます、元のNASからデータ移行を実施します。

まずは初期設定

HDD と マニュアルのはなし

※QTS がバージョンアップされて、初期設定方法なども若干変わりましたが、考え方が大きく変わったわけではないので、記事初出時のままにしています。

最近いろいろなものを買い替えて、懐が厳しいので HDDは 元々DS216J で使用していたもの(4TB × 2)をそのまま流用します。

前回の記事と記載が重複しますが 、HDD のうち1本は人気の WD Red、もう1本は Seagate IronWolf です。

どちらも、今のところ不具合はありません。 

今買うなら、もう少し容量が大きなものでもいいかもしれません。

NASのメーカーが変わる上に、HDDを流用しようとしているので、データ移行はちょっと面倒です。

確実にデータ移行しようと思うなら、別のHDD にデータをバックアップできると良いのですが、あいにくちょうど良い HDD も所有しておらず。そのためだけに HDD を購入するのもなんだかなと思ったので、NAS 同士で移行することにしました。

まず、DS216J のHDD を1本だけ TS-230 へ載せ替えようとします。

ところが「簡単セットアップガイド」を見てもLANの接続から始まっていて、HDDの搭載の説明がありません。手探りでなんとかしようとしますが苦戦します。

そして別に小さな quick installation guide があるのを見つけました。わかりづらいよ。

前の記事にも書きましたが QNAP の同封物と日本の代理店の同封物が混在していたり。日本語化されているものと、そうでないものがあったり、わかりづらいったらないです。

quick installation guide と 簡単セットアップガイド

なんとか・・・といっても、ケースにはめるだけなのですが、HDD トレイにHDD を固定します。

quick installation guideを見ると、底面をネジで固定するようです。ただし「option」という記載があり、ネジでの固定は必須ではないようです。

HDDの出し入れは(設置場所によるかもしれませんが)縦のままだと少し手こずる可能性があるので、可能であれば横に倒してしまった方がいいです。電源を入れたままホットスワップで入れ替えるなら、倒してしまうのは逆に怖いかもしれません。

セットアップ画面(ストレージプール・ボリューム作成)

本格的なセットアップの前にQfinderというアプリをPCにインストールしておきます。

TS-230にLANケーブルを接続しガイドに従って、先に電源を投入してからHDDを挿入します。※先にHDDを挿入しておいてもたぶん大丈夫だと思います。

Qfinder から TS-230 を検索して、ブラウザでセットアップ画面へ。

ここでいきなり英語の画面になり戸惑います。途中で右上のアイコンから、言語設定を変更できることに気づきます。

ここから

と進みます。

そして、ボリューム・ディスクの構成になります。

HDDが2本あれば、ここでRAID1などを選択することになるのでしょうが、今は1本しかないので、強制的にシングル構成になります。

そして、ストレージプール作成・ボリューム作成をするのですが、いきなり過ぎて何が何やらわかりません。

※QTSバージョンアップ後はQTSデスクトップにログインしてから作成することになりますが、手順はほぼ同じです。

管理画面を色々いじっていると、少しずつわかってくるので、よくわからないのであればデフォルトの設定で構いません。

ストレージプール作成
HDD容量一杯が、よくわからければデフォルトの設定のまままでいいです。

ボリューム作成
よくわからければ、デフォルトの「シックボリューム」選択。
容量は保存予定のデータの容量と比べて明らかに足りなくなりそうであれば増やして設定する。

シックボリューム後から領域を増減させたり、ある程度柔軟な設定が可能
シンボリュームかなり柔軟な設定が可能だが、管理が煩雑になる可能性がある
静的ボリュームスナップショット使用不可など機能制限は多いが、上記2つよりアクセス速度は速い
ボリュームの特徴

シックボリュームを選んでおけば、HDDの容量を超えない限りは後から容量を増やすことは可能なので、そこまで深く考えなくて大丈夫です。

ちょっとしたトラブル

しばらく待つと、初期設定が終わり管理画面にログインすることになるのですがここで罠にはまります。

※ここからの話は私が悪いので普通にセットアップすれば発生しないはずの事象です。

設定が終わり、管理画面へ入るはずがまた初期設定の画面が表示されます。うまくいかなかったのか?と一連の初期設定を行います。

それから、初期設定の繰り返しになりいつまで経っても初期設定が終わりません。3回目くらいでいくらなんでもおかしいと思い解決策を考える。

DS216J から HDD を持ってくるときに「どうせ初期化されるだろうし」と何も考えずそのまま移植しようとしていまして、それがまずかったようです。

一旦HDDを取り外してPCへ接続し、作成されていたパーティションを全て削除してから TS-230 に戻し、再び初期設定をしたらうまくいきました。

もし、QNAP同士の移行ならなんとかなっていたのかもしれませんが、違うメーカーなのでさすがにそのままでは無理でした。

QNAP同士だとHDD入れ替えるだけで上手くいくという話も聞きますが、全く同じ機種というのでなければパーティション削除を行った方が無難だと思います。

データ移行と2本目のHDD 同期

データ移行

やっと、TS-230 の初期設定が終わったので、今度はDS216J に残っているHDD のデータ移行です。

HDD1本残した状態のDS216Jを起動。DS216JはHDD2本で運用するのが基本らしく1本だとエラーを吐きます。というかRAID1組んでて、片方のHDDが外されれば、エラーとされるのは当然ですかね。

その状態でもデータにはアクセスできるので、無視して作業を継続。

TS-230 側でDS216J のフォルダをマウントする方式で移行します。

HybridMountというアプリをTS-230にインストールして、移行元のNASのフォルダをマウントすれば、TS-230側からあたかもTS-230内でのコピーをしているかのようにコピーを行えます。

やり方はいろいろあるので、PCから両方NASにアクセスしてコピー操作するのもありだと思います。

TS-230の初期設定時やアプリのインストール後にいくつか共有フォルダが作成されますが、自分は新しい共有フォルダを作成しました。

HybridMountでマウントしたDS216Jのフォルダから、TS-230に作成した共有フォルダにFileStationでコピーを行います。PC等を介さず、NAS同士で直接コピーします。

80MB/s 程度の速度は出ていた気がします。普段具体的な速度なんて気にはしないのですが最大113MB/s だそうなのでまぁこんなものでしょう。

1.3TB ほどのデータ移行に約4時間ほどかかったでしょうか。とりあえず無事にデータ移行はできました。PCからTS-230に格納されているデータにアクセスもできます。

RAID1 ディスク同期

もう1本のHDD を移植しRAID1(ミラーリング)を構築します。

DS216J の電源を落とし残り1本のHDD を取り外します。(1本目で失敗したのでTS-230に載せる前にパーティション削除しておきます)

TS-230 はホットスワップに対応しているのでもう1本のHDD を追加するのに、電源を落とすことは必須ではないのですが仮の設置場所に置いて作業していたので、一度電源を落としてHDD を搭載後に本来の設置場所に置いて、再び電源を入れます。

DS216J でHDD 交換を行ったときは2本目のHDD を載せると自動的に同期処理が始まったのですがTS-230 では特に何も起こりません。

初期設定をシングルで作成したせいだと思われます。

細かい操作は省略しますがストレージの管理画面でRAID再構築を選択します。

これは時間がかかるだろうと寝る前に始めて放置しておいたのですが約10時間かかりました。

デフォルトの優先度が「既定(中速)」となっていたのでこれを「高速」とかにしていれば多少は早く終わったかもしれませんが、基本的にNASの同期はとても時間がかかることは覚悟しておいた方がいいです。

その他セットアップ

これでまずは最低限のセットアップは終了です。

続けて、これも詳細は省略しますがアプリや外部からのアクセスを容易にするために、QNAP ID の取得とmyQNAPcloud の設定を行います。

ウチは固定IP(アドレス)ではないし、多段NAT(二重ルータ)状態なので、設定を行っておかないと外部からのアクセスは困難になると思われます。

外部からアクセスする頻度は、あまり高くはありませんが一応設定をしておきます。

外部からのアクセスの予定はなくてもQNAP IDの設定だけはしておくと良いと思います。

スナップショットとストレージの設定

スナップショット

ここから、ぼちぼちと追加の設定を行います。

まずはせっかくスナップショット(復元ポイントのようなもの)が使えるのでその設定。

必須ではありませんが「保証されたスナップショット領域」の設定をストレージの管理画面で行います。(スナップショット専用領域の確保)

初期設定でシックボリュームは2TBで設定したのでまだ、1.6TB余っています。

デフォルトは全体の20%ですが15%で設定。それでも使っていない領域があるのでシックボリュームを拡張しました。

次にスナップショットマネージャーでスナップショットの設定をします。

TS-230はそこまでたくさんのスナップショットを撮れるわけではないので(最大 32 )

あまり複雑なことはせず「保存期間7日(デフォルト)」「1日1回取得」で設定しました。

スナップショット専用領域はそこまで必要ないのでは?と考えさらに減らしました

  • シックボリューム 3.32TB(空き1.94TB)
  • 保証されたスナップショット領域 185GB(約5%)

なお「保証されたスナップショット領域」の設定は任意なので空き容量に余裕があるのであれば設定しないという選択もありだと思います。

というかそもそもTS-230は大量のスナップショットを取得できないので、無理に設定しなくても良いかもしれないです。

どうも領域管理はちょっと曲者ですね。

記事が長くなってきたので、その3を作成して分割しました。

kance.hatenablog.com