かんちでんち

気になったモノ・コトをぼちぼちと。元々観劇記録メインだったものの、昔と比べると観劇回数が圧倒的に減っているので、その他雑文の方が多いのです。

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エンターテインメントにお金を出すパトロンはもういないのか/クラウドファンディングは閉塞感の突破口になり得るか

 

たまたま見た NHK Eテレ

-オイコノミア新春スペシャル「今年は“ライブ”が熱い!?」-

が面白かったです。

NHKネットクラブ 番組詳細 オイコノミア新春スペシャル「今年は“ライブ”が熱い!?」

 

※すみませんリンク切れになっています

 

ながら見だったので きちんと見ることができてなくて

録画しておけばよかったとちょっと後悔。

追記

 再放送してくれないかなって思っているのですが

 公式ページに「再放送の予定はありません」って書いてあってがっかり。

 でも、そんな表記があるってことは

 結構な反響があったってことなんですね)

 

触発されてtwitterで軽く何かを書きかけたのですが、

とても長くなりそうだったので

ここに書いてみる。

 

ライブというキーワードからわかるように

ライブハウス(ロフト)のお話から経済学の話がされていました。

さらに下北沢という街。

下北沢といえば演劇。

私でも行ったことはなくても名前くらいは知っている

本多劇場のお話もありました。

 

番組でもいくつかキーワードが出ていていました。

(ながら視聴での記憶のみで書いているので

 引用が不正確かもしれません すみません)

 

音楽については

・CDが売れないという現実

 音楽を作る側も

 媒体がレコード、CD、ダウンロード配信と

 次々と変わっていく状況に振り回されている

・その一方でライブの観客動員数は年々上昇している

 CDで聞くだけでは得られない

 音楽を聞くという時間

 そしてそれをその場の観客と一緒に共有できるという

 ライブの価値が見直されている?

・スーパースターの不在

 スーパースターがいないとそれを目指すミュージシャンが来てくれない?

 多様化していくことによりスーパースターは不要になった?

※番組でも触れられていませんし

 直接音楽とも関係ありませんが

 ロフトプラスワンってロフトプロジェクトに含まれるものだったのですね

 

演劇あるいは下北沢という街について

スズナリ、本多劇場などを作ったときは

 私鉄沿線には劇場がなく、成功するわけがないと言われていたらしい

・劇場の赤字は近辺のテナントの家賃収入で埋めていた

 これは経済学的にも理にかなっている

・劇場が出来ることにより、芝居を見に来る人が増え

 役者を目指す人も集まるようになり

 さらに書店など他業種の店も集まるようになり

 街そのものが発展していくことになった

 

ミュージシャンや役者って決して儲かるような商売ではないです。

番組に出演していた方(ライブハウスや劇場の方)も言っていましたが

ライブハウスや劇場って維持コストがかかる割には

ほんとに儲からないものなんですよ。

儲からなくてもいいから、なんとか場所を提供したい

というようなことを言っていたのが印象的でした。

 

番組中でも「中世」「貴族」なんて

キーワードもちょくちょく出てきていましたが。

こういうエンターテインメントにはパトロンが必要なんです。

 

私はパトロンという言葉を聞くと

やはり中世の貴族を思い浮かべますが。

今の日本に貴族なんてなものはいないので

国や地方自治体といったような公共団体か

大企業(私企業)がその代わりをしてくれるのが一番なのです。

でも、そういうところでお金に余裕がなくなってきたときに

真っ先にに切り捨てられるのが

こういったエンターテインメントに関することなんですよね。

 

草の根レベルというか

土台部分のエンターテインメントがなんとか維持されているのは

採算度外視で出資をしている個人(まさしくパトロン)が

かろうじて存在しているからなのかもしれません。

 

劇場に関して

東京には下北沢という街があるのでまだいいですが。

私が知る限りでは

それ以外の地方に下北沢に例えられるような街は存在していません。

 

劇場と呼ばれるものは大小問わず、どんどん少なくなっています。

もう、かなり前からその現実にはもどかしさを感じているのですが

一観客でしかない自分には

とにかく観たい芝居があれば劇場に出向く

といったくらいのことしか出来ず。

そのもどかしさだけが増大していく一方です。

 

音楽について 

音楽ビジネスってもう既得権ガチガチで

いろんな問題が顕在化しているのにも関わらず

一向に従来の手法から脱却する気配が感じられず

受け手側から見放されつつある状況に

作り手側の人間ももどかしい気持ちを感じているのではないかと

推測します。

そういう状況が、作り手側も受け手側も

閉塞感を感じる原因になっているのかもしれません。

 

そんな中、番組でも少し触れられていた

今流行りのクラウドファンディングっていうものが

もしかするとそんな閉塞感を打破する突破口になるのかもしません。

 

クラウドファンディングの仕組みを使えば

自分が応援したいエンターテインメント(事業・プロジェクト)に

少額でもいいから出資をすることができる。

ということは

これまではパトロンとはなり得なかった一個人が結集することにより

パトロンになることができる、という訳です。

 

 

少し話がそれますが

猫ブース鬼パーセント芋 という

未だに目的がわからない謎の番組がありまして。

 

猫ブース鬼パーセント芋!! 公式サイト

 

私は決してアニメガチ勢ではないのですが

面白くてよく見ています。

 ここで今、クラウドファンディングによる

ドラマCD&DVD制作プロジェクトをやっているんです。

 


UNEEDZONE.jp ユニゾン・ジェーピー

 

繰り返しますが

私は決してアニメガチ勢ではないのです。

でも、一視聴者として番組を面白く見させてもらっていることと

クラウドファンディングとやらに

いっちょ噛んでみたいという興味もありまして。

出資を検討しています。

 

 

今後、音楽、演劇に限らず

このようなクラウドファンディングのような形で

エンターテインメントに対して支援できる仕組みが広がると

新しい枠組みで何かを作り出せるのではないかとの期待を持ち始めています。