氷菓が映画化だそうで
氷菓が映画化だそうで。
正直な感想としては
今更?
といったところでしょうか。
最近は「実写化」というキーワードが
負のワードとして定着してしまっていて
映画化、ドラマ化など
実写化の話題が出ると
すぐにネットが
ネガティブなコメントで
あふれかえるという。
すでに
自分が言いたいことが
他の人にて言及されていて
わざわざ書くこともないのですが
最近改めて
アニメを見直していたりして
自分としてもタイムリーだったので
ちょっと書く。
氷菓というか
古典部シリーズは
日常の謎系のミステリということで
実写化するにあたっては
無理の無い題材のはず。
なのに
内から湧き上がる
「やめとけ」という感情は
なんなのでしょう。
アニメと同様
氷菓というタイトルに
していることから見るに
恐らく古典部シリーズ全部ではなく
氷菓編をターゲットにしている
と思われ。
うまくいけば
他の長編も映画化しよう
という魂胆でしょうか。
アニメでは
一部短編の要素も含まれているものが
あるものの
氷菓 5話
愚者のエンドロール 4話
クドリャフカの順番 6話
それぞれ費やされています。
アニメ本編が20分強
ということを考えても。
2時間ほどの映画には
収められそうでしょうか。
多少削らないと長くなってしまいそうですが。
ただやはり
アニメのイメージが強すぎて
今更実写でやってもなー。と。
小説には小説にしか
できない表現があるし
アニメにはアニメにしか
できない表現があった訳で。
そこまでやった上で
映画にしかできない表現というのは
今更あるのですかね。
劇中劇があるので
映画にすると
画面映えもするし
小説、アニメより
わかりやすいものに
なりそうですけどね。
逆にクドリャフカの順番は
奉太郎が物語の中盤まで
安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)
と化してしまうので
いろいろ難しそうですね。
っていうか序盤は推理すらしていませんが。
それにあの文化祭のわちゃわちゃ感を
実写で表現したら
安っぽくなりそうな感じがしますね。
ちなみに
役者さんに関しては
あまり存じ上げないので
ノーコメント。
それにしても
最近、実写化ってよく聞くけど
原作使用料なんて
雀の涙ほどらしいし
役者さんにしても
それほど儲かる仕事ではなさそうだし。
儲かるのは配給会社くらい?
誰が嬉しいんでしょうね。
話はそれますが
以前にこのブログでも言及した
まずドラマ化されて
それほど間隔が空かずに
アニメ化されるという
ちょっと面白いアプローチがされていて。
ドラマはS&Mシリーズの
幾つかの作品を網羅していたのに対して
アニメは表題作の
すべてがFになるを中心にした
真賀田四季のエピソードに絞られていたこと。
1クールと言っても
ドラマは1時間枠
アニメは30分枠と
2倍の差があるので
単純比較はできませんが
本格ミステリという
アニメや実写にするには
ハードルの高い題材を
違った方法で作成するというのは
面白いなと思いました。
まぁ
自分はアニメ版しかみていなくて
ドラマ版は録画したものの
結局見なかったので
詳細はわかりませんが。
そういえば
古典部シリーズは
アニメ見終わった後すぐくらいに
原作がすでに文庫化されていたので
まとめて購入して読みました。
でも
ふたりの距離の概算(アニメ化未済)
読んでないや
ってこと思い出しました。
しかも
新刊出たんですね。
今現在
大した情報が無い状況であるものの
氷菓の映画版はたぶん見ないだろうな。
と思いつつ。
アニメを見返そうと思います。
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(後日追記)
これを書いてから
かなり経った後に
映画館で予告編を見る機会があったのですが
奉太郎がなんだか単なる根暗なヤツになっていたり
えるの決めセリフである「気になります!」の
インパクトが全くなかったりと
恐ろしく魅力のないものになっていたので
予定どおり
本編の鑑賞はご遠慮させていただきました
ネットで軽く評判を見てみると
恐らく原作未読で
役者さん目当てで見に行った人の一部から
「眠たかった」的な感想がちらほら。
氷菓はミステリとはいいつつ
殺人事件が発生したりはしないので
里志と摩耶花も含めた
会話劇が主体となるのですが
そこが退屈に感じられてしまったのですかね
すでに書いたように
愚者のエンドロールが実写化されたら
ちょっと気になるかも
と思っているのですが
たぶん実現しないでしょうね