かんちでんち

気になったモノ・コトをぼちぼちと。元々観劇記録メインだったものの、昔と比べると観劇回数が圧倒的に減っているので、その他雑文の方が多いのです。

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被災者でもない人間が阪神淡路大震災を振り返る マスコミの報道などについて

 

阪神淡路大震災当時インターネットは

一般にはまだ普及していない時代でした。

あのような大規模災害で

情報を収集しようと思えば

当時はテレビやラジオといった

マスコミに頼るしかありませんでした。

 

しかし、東京キー局からの報道は

それはもう他人事のようなニュース番組でした。

政府からの発表も

「国が被災者個人の財産を補償することはできない」

といったような、被災地から見れば見捨てられたと

感じられるようなニュアンスの発表しかありませんでした。

当時、自分も

「いくら税金を払っていても、国なんて一切あてにならないものだ」

と感じました。

 

確かに当時の法律では対応しきれない

ということだったとは思いますが

せめて「できる限りのことをする」

というような表現がされていれば

被災した人々もがっかりはしなかったのではないかと思います。

 

関西のテレビ・ラジオあるいは新聞社では

長時間にわたって一人で情報を伝えるとともに

被災者に応援のメッセージを訴え続けたアナウンサー

逆に冷静に情報を伝えることに専念したアナウンサー

自らが被災者となりながらも取材を続けた記者やスタッフ

CMの放映がストップし

何回も流れることになったACの映像

などなど。

それは本当に非常事態でした。

 

一方、震災直後に報道各社が情報収集のために

避難所などに押し寄せて被災者に迷惑をかけたなんていう残念な話もありました。

 

それはともかく、マスメディアにはいろんな記録が残ることになり。

今でも見ることが出来ているのですね。

 

当時の状況を調べようとネットで調べたのですが

震災当時インターネットはまだ一般に普及していなかったことと

20年経ってしまっていることもあり

今書いたようなことに関する情報を

みつけることができませんでした。

なのでここに書いていることは不正確かもしれません。

まぁ私が気にしたこんなことは些末なことなのでしょうね。

そんなことより、残すべき情報は他にある。と。

様々な出来事がせめて教訓として活かしていくことができているのなら。

それがせめてもの救いです。 

 

4年前の東日本大震災

同じように東京のキー局からのニュースが流れることになりましたが

多少は被災地のことを考慮した感じにはなっていましたかね。

それでも、情報が不十分だったのか

地震直後は東京での帰宅困難者発生のニュースばかりだったような気もします。

 

自分は東日本大震災のときも関西にいましたが

電車の中で聞こえてきた会話が印象的でした。

「今回は東京からのニュースでも

 阪神淡路大震災のときのみたいに他人事のような

 報道の仕方にはなってなかったんじゃない?」

「それは関東圏にも被害があったから

 自分のこととして受け止めていただけなんじゃないの」

 

被災地にいる人が必要な情報と

被災地から離れたところにいる人が必要な情報は

かなり違うのではないかと思います。

被災地から離れていると

全体としてどのような被害になっているのか。

国や地方自治体の支援状況はどうなのか

というような情報が欲しいと思います。

でも被災地にいれば、まずはライフラインの復旧情報など

生活に関わるようなことであったり、地域に密着した情報が必要になるはずです。

 

東日本大震災のとき

東京のキー局から自動車で無理やり北上して

取材をしようとしていた光景が映りました。

でもそれは東京のキー局がするべきことだったのでしょうかね。

そのパワーがあるなら

被災地にある放送局の応援をする方が

よっぽど良いのではないのかと思いました。

 

東日本大震災においては

津波原発の事故まで発生してしまいました。

原発の事故については

政府も電力会社もただただ責任をなすりつけあっているだけにしか

見えませんでした。

せめて政府だけでも

「被害を被った人にはできる限りの補償をする」

といってくれれば

これほどの不信感は抱かれなかったのでは無いでしょうか。

原発の事故については、問題が複雑すぎて

迂闊なことを書けないのでこれ以上言及するのはやめておきます。

 

私はマスコミの人間でも

政府の人間でも電力会社の人間でもありません。

なので実情は分かりません。

 

阪神淡路大震災東日本大震災を機に大災害発生時の

体勢も改めて見直されたのではないかと思いたいです。

 

今はネットの時代です。

デマなどが拡散されやすいデメリットもありますが

阪神淡路大震災の頃と比べれば

情報の伝達の大きな助けになるものと思います。

 

それでもマスコミにも大きな役割があると思います。

その影響力から非難もされやすい存在ですが

今起こっている事実を知るためには必要な存在です。

受け手側としても感情的に反応するだけではなく

できるだけ冷静に見たいなと思っています。

 

追記

この記事を書いてから

もう5年も経ってしまいました。

 

朝日放送が当時の取材映像を公開するための

専用サイトを開設したそうです。

 

※いきなり動画が再生されますのでご注意(SKIP可能)

www.asahi.co.jp

 

ちょこっと見ただけですが

当時の混乱ぶりが見て取れます。

 

自身はほとんど被災してないとはいえ

当時のことを思い出して

言葉も出ません。